世界初のエコ鋳造工法

HYPER CAST開発の背景

HYPER CAST開発の背景   鋳物では目的の製品を得る為に、方案要素として製品の他に湯口・湯道・押湯を設けなくてはいけません。
この割合を、
鋳造歩留り=製品部重量/全鋳込重量としていますが、鋳鉄を主体とする砂型鋳物の鋳造歩留りは約50%と低く、製品部を作るために相当のエネルギー損失を伴いながら鋳物製品は作られています。 この状態は少なくとも1960年代以降ほとんど改善されていません。

押湯は製品の健全性を確保する為に必要ですが、湯口・湯道は溶湯を鋳込む段階でのみ必要な要素になります。
もし新しい技術で湯道と湯口のない状態で製品の鋳造ができれば、方案部のうちの50%という大幅な溶湯量の削減が可能となって、全体の溶解の消費電力も25%もの削減が可能となります。 そこでまったく新しい次世代型鋳造法の開発に取り組みました。

HYPER CASTとは?

従来工法
従来工法
  超高歩留り工法
超高歩留り工法

従来の鋳造は重力注湯で、製品部を作るために押湯・湯道・湯口とすべてのキャビティーに溶湯を充填させます。そのため例えば10kgの鋳物製品を作るために、2倍の20kgの溶湯が必要となります。

その従来工法に対し弊社で開発したHYPER CASTは、減量注湯後に圧縮空気と砂を送り込むという世界初の鋳造法です。

①製品と押湯の部分の溶湯量のみ注湯。
②圧縮空気で溶湯を製品と押湯に充填し、砂も湯道他に充填。
③溶湯が製品と押湯に充填され凝固。


この新工法により湯口・湯道の溶湯量を削減し、25%もの溶湯量・溶湯にかかるエネルギーの削減の実現を可能としました。

また、この工法開発にあたって、平成22年度にNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の省エネルギー革新技術開発事業に採択されされました。
今後国内はもとより世界全体に広がり、地球規模で省エネルギー効果をもたらすと期待されている次世代型のエコ鋳造法です。